BOOK
著書
初の著書となる、『東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100』という書籍が、2020年9月2日よりダイヤモンド社から発売されました。拙い事例ではありますが、一人でも多くの方の励ましになれば幸いです。Amazonや楽天等では既に予約を受け付けておりますので、ぜひお買い求めください。
出版までのできごと
阿部梨園の知恵袋をリリースした2018年。書籍化はワンチャンあり得るかもしれない。本にしたらもっと多くの農業者さんにかもしれない。という考えが頭には浮かんでいたものの、現実的には出版社の目に留まると思えませんでした。そんなある日、なんと知人が書籍化のために動いてくれたのです。
「私個人としまして、知恵袋を是非書籍化して頂きたく。私のFBの友人にもおります、今野良介に持ちかけたいと思っております。もしそのご意向がなければ控えます!」
知人の紹介を受けたダイヤモンド社の今野氏は、一般向けビジネス書の編集者、農業の知識や経験のない門外漢です。そんな今野氏が「農家の経営改善」の価値を信じて出版のオファーをしてくれました。さぁどんな本にしましょう。
ちなみにホリエモンこと堀江貴文さんにも、以前対談させていただいた際に、出版を勧めていただいていました。ちゃっかり帯を書いてもらう約束まで取り付けています。
【佐川友彦×堀江貴文】阿部梨園編vol.5〜ホリエモンチャンネル〜出版までの詳しい流れはこちら。(本のあとがきにも書いてあります)
「阿部梨園の知恵袋」本、出版のお知らせ|note本のねらい
企画時点で悩んだのは、阿部梨園の経営改善ストーリーと、「阿部梨園の知恵袋」のノウハウ、どちらの本にするかです。時系列のドラマはリアルに追体験してもらうのに適していますし、実用面で言えばノウハウ集です。どちらのほうが求められているか。どちらのほうが価値があるか。
色々な意見を踏まえて検討した結果・・ストーリーとノウハウをガチャンコした、2in1の本になりました!ストーリーだけでは実務の情報が伝えられない、ノウハウだけでは経緯が伝えられない、ということで欲張った結果です。20万字以上執筆したので、一般のビジネス本2冊分です。
その名も『東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100』。
農業者さんに自ら経営改善や課題解決に取り組んでもらいたい。自治体やJA、企業など、農業に関わるすべての方に、現場のリアルを伝えて課題解決に協力してもらいたい。外部のみなさんにも農業の良さや可能性を知ってもらって、関わってくれる方を増やしたい。農業にかぎらず、同じような課題に悩む一般企業の課題解決に活用してもらいたい。様々な思いを込めました。
本の特徴
様々な意味でユニークな本になりましたが、主に以下のような特徴があります。
すべて実例です
すべて、阿部梨園が一個人農家として取り組んだ実例として紹介しています。得られた成果や、実施した感想なども可能なかぎり付記しています。
小さく分割しています
小さい改善にこだわって実施し、記録を残してきたので、一連した複雑なプログラムではありません。どこからでも、必要なところや、気の向いたものから取り組むことができます。
広範囲を網羅しています
事務から販売まで広範囲をカバーし、ジャンルに分かれています。多分野を同じコンセプト、同じ実践者が網羅してまとめたケースは少ないのではないかと思います。
ストーリーとノウハウがリンクしています
第1部の時系列の出来事と、第2部のノウハウが相互に参照し合う形式となっています。読みものでもあり、事典でもあります。
出版の反響
2020年9月1日に発売になった『東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100』、発売と同時に多くの方にお買い求めいただき、しばらくのあいだAmazonの和書総合ランキングで100位以内に入るなど(奇跡!)、想定を上回る盛り上がりになりました。発売後7日で8,000部の重版がかかり、SNSでは多数の読了報告が投稿され、難産だった著書が愛される経験をできたのは望外の幸せです。
出版後のできごと
本書をきっかけに様々なお声がけをいただき、活動の幅が広がりました。
業界内の認知率向上
農業者さんはもちろん、自治体やJA、農業関連企業にも阿部梨園での事例や経営改善の必要性を認識していただけるようになり、一緒に課題解決を進められるようになりました。「農家の経営改善」というオピニオンや「農家の右腕」という働き方を確立できたと思っています。
業界外からの反響
農業界外からのコンサルティング依頼やイベント登壇依頼などが増え、他産業の課題解決にも貢献できるようになりました。程度の差は多少あれど、大抵の業界、企業、地域が抱えている課題やその解法に大差はありません。
講演、講義のお仕事
阿部梨園の経営改善事例を紹介する講演依頼が出版によってさらに増え、4年間で約500回登壇しています。近年の農業界では日本一の登壇実績のはずです。経営戦略や人材育成、マーケティングなど、実践だけでなく理論のレクチャーも幅広く対応しています。
メディア取材、出演
新聞、雑誌、テレビやラジオ、ウェブメディアなどの取材依頼は1年ほどのあいだ絶え間なくつづきました。現場のリアルや経営改善の可能性、農業の良さや価値などを新しいご縁の方々にお伝えできました。
とにかく、業界で解決できないと思われていた課題の大半が、本書によって解決可能になりました。課題解決に前向きに取り組み、少しでもマシな未来にするために本気で行動する全国のみなさんとつながれたことがなによりです。
今後の展望
本書をつうじて知り合ったみなさんとさらに農家の経営改善、農業界の課題解決を進めていきます。経営改善のアシスト、農業者向け教育の高度化、農家の右腕人材育成、農業者コミュニティ、行政・JA・地域と連携した包括的な課題解決・・・本に書き残した未来図や読者のみなさんの期待に少しでも応えられるよう、がんばります!
主な書評・ご感想
SNSやブログなどで数百件のご感想を拝見しています(ありがとうございます!)。一部をご紹介します。
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『東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100』|読書メーター
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